米国「ポジティブフィードバック 77号」レビュー

原文はこちらからご覧下さい。

ACOUSTIC REVIVE RCA-1.5 TripleC FM ケーブルとSPC-2.5 TripleC スピーカーケーブル
text and images by Wojciech Pacuła,
translation by Andrzej Dziadowiec

Acoustic Revive RCA-1.5 TRIPLE C-FM Interconnect and SPC-2.5 TRIPLE C-FM Speaker Cables

1986年、千葉工業大学の大野 篤美教授は、尊敬すべき発明家であり科学者でもある。何年にも渡る研究から銅線生成の革新的な製法を導きだしました。この画期的な冷間鋳造製法によって、平均125m長で直径0.1mmという超長銅結晶を製造することを可能にしました。この製造プロセスは発明者の名前からOCC(Ohno Countinuous Casting)と名付けられました。その後、日本最大の送電および通信産業向けケーブルメーカーである古河電工が、この発明の権利を大野教授と大学から買収しました。古河は、オーディオの配線が起因となって、音声信号の伝送中に、ひずみやノイズを発生させるという特性を発見しました。このケーブル革命が起こった後に、ハイ・エンド・オーディオ業界の大ヒットとなったことを思い出してみましょう。

まず始めに、古河は純銅度99.9997%を超えるOCC線を使用したオーディオケーブルの製造プロセスを開発しました。この新しい銅線は「Purity Copper OCC」または「PCOCC」という名で特許が取得されました。これが"純度の高い伝送”にも繋がり、1987年から今日まで使用されてきました。

同年、古河はこの導体を使用したFD-1005 Hi-Fi Audioコード (直径0.16mmを37本線の束)、FV-1005 Hi-Fi Videoコード(直径0.4mmを7本線の束)、FD-2010S Super PCOCC(直径0.16mmを37本線の束にした2対)という3種類のケーブルを最初に市場投入しました。自社ブランドとして最初のオーディオケーブルを販売に加え、ケーブル製造技術を保持していない第三者へバルク線の供給を開始しました。これらの製造会社は絶縁体、配線構造、誘電体を選択し発注することができるようになりました。2000年まで、古河は自社ブランドのケーブルを供給していましたが、それ以降はOEMとしてケーブルを提供しています。

Acoustic Revive RCA-1.5 TRIPLE C-FM Interconnect and SPC-2.5 TRIPLE C-FM Speaker Cables

創業130周年を迎えた2013年3月4日、古河電工はPCOCC導体の製造終了を発表しました。

多くの顧客がアコースティック楽器の導体として採用していましたが、近年の国内市場衰退による年間売上の下降からビジネス維持が困難であり、市場の成長が見込めないため、古河電工は製造と供給の終了を決定しました。

今回、記事を書くことで、我々からこの製品に対する感謝の表すことができました。

*「PCOCCの製造・販売中止のお知らせ」 ニュースリリース全文

オーディオ産業にとって、この決定がどれほどの衝撃を与えたのか、そしてどのように更なる広がりを持続させようとしているのかを知るだけでも価値があります。この美しい国には、フルテック、オヤイデ、Acrolink、ACOUSTIC REVIVEなど、西洋ではまだ知られてないオーディオケーブルメーカーがあり、その製品ラインナップを見るだけでも十分です。

人生において空虚は嫌われますが、その直後により興味深い物が誕生しました。実は FCM(Fine Chemicals & Materials)という古河電工のグループ会社が、製品化したのです。

FCMは鍛造に似た構造のオーディオとビデオ機器用の銅を推奨しました。ACOUSTIC REVIVEの哲学で強調していたのは、伝統的な日本刀の鍛造を基にした新しいプロセスで、この種の銅を使用したケーブルを提供する数少ない最初の会社です。銅線は一定の角度と方向から叩くという確固たる新手法によって、70%の量になるまで圧縮されています。初期段階で銅の不純物が取り除かれているため、このプロセスは不純物を取り除くことに固執しているのではなく、個々の結晶をコンパクトに整列させるの、それら結晶をつなぎ合わせ、隣接する結晶間の制御できない電子ホッピングといったダイオード効果を減少させる手順なのです。さらに、銅を繰り返し圧縮することで、内部から空気と酸素分子を押し出し密度と強度を向上させます。

私はこの説明ができるほど賢明なものではなありません。古河のエンジニアによる技術要素であって、オーディオファンによるものではありません。FCMのサイトでは純度99.996%以上と説明されていて、PCOCC銅とは全くことなる構造であるとのです。このようにしてPure Copper-Continuous Crystal Constructionの頭文字から「PC-TripleC」と呼ばれています。最終的な製造ステージでは、エージングプロセスで、大きい結晶同士が1つの単結晶として繋がっていきます。

ACOUSTIC REVIVEの現製品ラインアップ:

RCA RCA-1.0 triple C-FM アナログケーブル
XLR XLR-1.0 triple C-FM アナログケーブル
PHONO-1.0 triple C-FM アナログフォノケーブル
RCA COX-1.0 triple C-FM デジタルケーブル
AES/EBU AES-1.0 triple C-FM デジタルケーブル
SPC- triple C-FM スピーカーケーブル

ACOUSTIC REVIVEの近日販売予定ラインアップ:
POWER STANDARD-triple C-FM パワーコード
RAS-14 triple C-FM メインフィルター
SPC-REFERENCE-triple C スピーカーケーブル

ACOUSTIC REVIVEは、FCMからPC-TripleC導体の供給を受け、各種ケーブルを製造していますが、終端のコネクターにはオリジナル製品を接続した構造のものです。ケーブルはホットとコールド信号が2つの単線導体を流れるセミバランス型となっています。新しいケーブルの方がより柔軟で、今までのRCA-1.5PAケーブルなどに使用しているものよりも、断面が小型化されています。シールドは、“蛇”のような銅管を、黒いメッシュで覆い、コネクターにはロジウムメッキされたRUR-1を使用した、非常に素晴らしいものです。

これでACOUSTIC REVIVEの革新は終わりではありません。Mr. Ishiguroはノイズの最小化に注力し、それを実現させたケーブルを完成させました。RCAプラグを分解してみると、ホットの導体に小さい緑の“ローラー”が見えます。これは、通常のフェライトリングではありませんが、ファインメットビーズと呼ばれる高価な部品です。この素材を使用した最終製品の提供と特許を保持するのは日立金属株式会社です。ファインメットビーズは鉄、ケイ素、ホウ素と少しの銅、ニオブで構成された合金を冷却処理してできた金属です。結晶化させる温度よりも高い温度で合金を熱する事によって、金属はナノ結晶構造に変化します。

導体の断面はスピーカーケーブルよりほんの少しだけ小さいですが、それ由に柔軟性があります。そのケーブルは、RBN-1やRYG-1のバナナプラグやYプラグになっていて、以前のACOUSTIC REVIVEのケーブルとは見た目が違います。以前のものは透明なスリーブでしたが、新しいケーブルは白いスリーブを使用しています。しかし、どちらも単線構造のケーブルを採用しています。

新しいケーブルは、まだそれほど広く試聴もレビューもされていませんが、Mr. Ishiguroはオーディオ雑誌14誌から評価されています。私が受け取った英訳されたレビューの反応は、とても熱狂的なものでした。

ACOUSTIC REVIVEの最新ラインアップ:

RCA-1.5PA → RCA-1.5 triple C-FM

XLR-1.5PA → XLR-1.5 triple C-FM

COX-1.5PA → COX-1.5 triple C-FM

SPC-PA → SPC-triple C

High FidelityでのACOUSTIC REVIVE特集記事:

• INTERVIEW: Ken Ishiguro – owner, designer, see HERE

• REVIEW: Acoustic Revive – anti-vibration system, see HERE GOLD Fingerprint Award

• KRAKOW SONIC SOCIETY, meeting no. 76: Acoustic Revive – anti-vibration and isolation accessories, system, see HERE

• REVIEW: Acoustic Revive RTP-4eu ULTIMATE + POWER REFERENCE - power strip + AC power cord, see HERE

• REVIEW: Acoustic Revive USB-1.0SP/USB-5.0PL – USB cable, see HERE

• REVIEW: Acoustic Revive RST-38 i RAF-48 – isolation boards, see HERE

• REVIEW: Acoustic Revive Disc Demagnetizer RD-3, Grounding Conditioner RGC-24, see HERE

• REVIEW: Acoustic Revive DSIX/1.0 - 75 Ω digital cable, see HERE

SOUND

本レビューで使用したアルバム

• Patrick Noland, Peace, Naim Audio naimcd065, CD (2002).

• Jerzy Milian Trio, Bazaar, Polskie Nagrania "Muza"/GAD Records GAD CD 017, "Polish Jazz vol 17", CD (1069/2014).

• Vangelis, Spiral, RCA/BMG Japan 176 63561, K2 SHM-CD (1977/2008).

• Count Basie, Cheek to Cheek, TIM The International Music Company 204549-202, "Past Perfect. 24 Carat Gold Edition", gold-CD, (2000).

日常的に使用していて質が良いもので上手くいっているものを、我々はその存在そのものを簡単に忘れてしまいます。贅沢な100,000ドルもするリムジンに毎日乗っていると、慣れてきて当たり前になってしまいます。防音室がどのようになっているのか、そのパフォーマンスに気づきも驚きも無くなり、心地良くなってしまいます。すべてが当たり前のことになってしまいます。

オーディオファンあるいは音楽愛好家の一人一人が、少なくとも1つのオーディオ製品を“戦術的サポート”を考えることができるでしょう。オーディオシステムのすべてを替えた時、新しい製品を試す時、その“友達”はそこにまだいます。

私の試聴システムには、そのような製品がたくさんあります。実際、考えてみると、全てのものがこのカテゴリーに入っています。これらを使用することに全く不安は無く、私はとても信頼しています。市場には疑いなく、もっと良い製品があります。もの凄く良くなるということではないのですが、単純に少し良いものとは異なります。そして、すべての物がもの凄く高額です。遅かれ早かれ、私はフロントエンド、プリアンプ、パワーアンプ、ケーブル、アイソレーションアクセサリを恐らく取り替えるでしょう。しかし、私は、その変更に意味があるのかどうか、真剣に考えなくてはいけないと思っています。例えば、私がすでに持っている何かに費用が不要で、音質の向上ができるかどうか。実際、何かよくすることが、必ずしも私たちにとて良いという意味ではありません。

Acoustic Revive RCA-1.5 TRIPLE C-FM Interconnect and SPC-2.5 TRIPLE C-FM Speaker Cables

普段のレビューで、試聴システムの1つとして使用しているACOUSTIC REVIVEのRCA-1.8PAケーブル、XLR-1.8PAケーブル、SPC-PAスピーカーケーブルがあります(数字:ケーブルの長さ)。私は、2年前に手に入れ、すべてのアンプをレビューする機会がある時に使用しています。“system II"としてリストを紹介します。私のメインケーブルはSiltech Royal Signature Series Double Crown Empressケーブル、スピーカーケーブルはTara Labs Omega Onyxです。しかし、ACOUSTIC REVIVEのケーブルはより便利で、“systtem I"となりました。

それにも関わらず、私は公式でこれらのケーブルをレビューしたことがありませんでした。良いものは伝えるべきですし、隠している必要はありません。私は、とても高価なオーディオ機器とシステムの音を形成していることを讃えなければいけません。

今回、改めて試す機会が訪れました。新しいケーブルは、以前のモデルを改良版ではなく、ブランドの新しい章の幕開けになるような物を生み出しました。他の試聴用のSiltechやTara Labsケーブルとどのように違いがあるかを簡単に説明します。ACOUSTIC REVIVE輸出代理人のMr. Yoshi Hontaniが、完成した最初のロットのケーブルを送ってくれましたので、このPC Triple-C FMが世界最速のレビューであり、少なくとも英語では最初のはずです。

Acoustic Revive RCA-1.5 TRIPLE C-FM Interconnect and SPC-2.5 TRIPLE C-FM Speaker Cables

"簡単に”と言ったのは、敢えてそのような表現にしました。以前のバージョンの製品を知っている方であれば、特徴は簡単に説明できるからです。それ故に、詳しく説明する必要がありません。

音はPCOCC-Aよりも、ミドルレンジと高域でより開き、エネルギッシュです。しかしながら、新しいケーブルは、明るく方向の音ではないです。単なる音質の変化ではなく、別の違いがありました。新しいケーブルは、解像度が良くなり、音が整理されています。旧型のケーブルも高額な製品や、PC-Triple-C FMと比べるまで、何か欠けているとは思えませんでした。音が緑青のように聞こえることが分かるでしょう。まるでカーテンの後ろから音が来るように感じます。しかし、新しいハイエンドのものは、良く見ると何か違いが見えるようになります。なので、私の中では、“緑青”と表現しています。同時に、それは、完全な透明性はないですが、覆われいていた物をすべて激変させます。

驚くべきことに、古いものと新しいACOUSTIC REVIVEケーブルには違いがあるのですが、音の質感は同じように残っています。他のどのケーブルを使用しても、例えTara LabsやSlitechでさえも、目を閉じると違いがよく判ります。旧型と新型のACOUSTIC REVIVEケーブルは、共通の製品コンセプトを持っています。ACOUSTIC REVIVE代表、Mr. Ken Ishiguroは、PCOCC-Aケーブルの新しいバージョンのPC-TripleCケーブルを開発者であると同時に、何年にも渡ってコンセプトから反れないように務めてきた人は他にいないでしょう。そして、彼は自身が開発したケーブルをたくさんのすばらしいオーディオシステムで使用しています。 (Mr. Ishiguroのシステム HERE).

前述の通り、新しいケーブルはより音が開く感じがし、かなり深い変化です。新しいバージョンは、より繊密で、私にとって快適です。私の意見では、ディテールの少なさとは、音質が歪んでいて、不快感があり、製品そのものの質を落としてしまいます。あなたがレコードを聴いていて、最初にディテールに耳を傾け、その後に全体だけを聴いている人には、まるで深い眠りに…無駄な道を進んで、劣化した音と不完全な音楽で時間を無駄にしないでほしいです。

Acoustic Revive RCA-1.5 TRIPLE C-FM Interconnect and SPC-2.5 TRIPLE C-FM Speaker Cables

PC-TripleC FMは、昔のバージョンよりもディテールを表現してくれます。ディテールはSiltechとTara Labs同様に、いつも想定するようにリッチな音を表現してくれます。新しいケーブルは、“ライフ”をシステムに加えて、CDから異なるものへ変えてくれます。オーディオでは難しいとされる深いサウンドステージに、学識の深い方法で実現しています。そして、色調が素晴らしいです。以前のものよりも音色のバランスが高いですが、大きく変わるわけではありません。高音域と中音域の活力が、特色があり、明瞭なケーブルだとわかります。確かに明晰です。

ACOUSTIC REVIVEが他の高額ケーブルとどうのように違うのか、そしてPCOCC-Aケーブルにおいての素晴らしい所について話そうと思います。以前のケーブルよりも、音の密度が高いように思いました。新しいものは、何か欠けていることもなく、疑いの余地もなく滑らかさを持っています。やや丸みを帯びたアタックとやや少ないディテールが以前のモデルよりも穏やかで、親しみやすい音になっています。音の“基礎”が、さまざまなオーディオシステムに合わせることを容易にさせています。しかし、強調しすぎないように、もう少し洗練されたシステムが必要になります。

私の試聴ケーブルは深い音と暗いバックグラウンドがあります。そして、より良いダイナミクス。しかし、それらの特徴は、日本からのケーブルが示す物に近いです。それは、均一に粒を明瞭にすることに基づいています。

新しいPC-TripleC FMケーブルは、音質を変化させるものではありません、必要な部分を強調し、リアルな音質の向上を作り出すのと同時に、“トレードマーク”であるACOUSTIC REVIVEの音を維持しています。とてもオープンで独特ですが、滑らかでとても密度の濃いサウンドです。それらのケーブルは、とても自然な方法でリズムとダイナミクスを表現します。ベースは、以前よりもとりたてて密度が濃くなった訳ではありませんが、オーディオ向きで暖かく、大きくなったように感じます。それが、ACOUSTIC REVIVE製品の中で、一番重要な変化であるに違いないです。

Acoustic Revive RCA-1.5 TRIPLE C-FM Interconnect and SPC-2.5 TRIPLE C-FM Speaker Cables

まとめ:

準備していた言葉がありましたが、いつも通りの言葉が出てきました。私は、4枚のアルバムを選びました。何度も言いますが、たったの4枚ですが、その変化が確実に再現されていました。色々なシステムや製品で、ケーブルを交換してみて同じように再現可能な結果となりました。それ友人、私のものだけでなく、どのオーディオシステムにも同じように重要だと思い執筆しています。

私たちは、大手オーディオメーカーに決して期待しない訳ではないですが、新しい物が常に良い物とは限りません。ACOUSTIC REVIVEは私が信用できるブランドです。非凡な製品と裏付けされた哲学で信頼を勝ち取りました。残念ながら、私はオーディオ業界によくある反対やお金欲しさのものは見ません。もし、ACOUSTIC REVIVEが何かを変えるのは、裏付けされた何かがあり、オーナー自身のシステムでも使用しているからです。すぐに理解できなくても、決して拒絶しないようにして、理解しようと試みています。信頼があり、がっかりさせられたことはありません。このような会社、人間を見つける事は宝くじに当たったようなものです。RED Fingerprint Awardを受けるに値します。